エネミー・オブ・アメリカ
トニースコット見直しました。面白かったです。
なんといってもジーンハックマンでしょう。あんなに爺さんになってしまって。しかし諦観、能力、慈愛、臆病の妙なバランスのあるキャラクターを見事に作り上げたものです。もう少しジーンハックマンって、油っぽくって目が鋭いという印象を持っていたのですが、今作のは役作りなんでしょうか。それとも、本当に爺さんになったんでしょうか。
プライバシーの侵害というテーマ自体については、ラストの方でウィルスミスの妻が言っていわく「監視者の監視が必要で、またその監視が必要で、そのまた監視が。。。」となってしまって、考えを突き詰めようとすると、切りがなくなりそうですね。あちらの会社では、個人のメールも会社のネットを経由するときは管理者に読まれているものと覚悟しろという話もありますし、なかなか恐ろしいですな。しっかし、あたしのプライバシーに興味を持つ人なんていないんだろうけどなあ。
それにしても、ウィルスミスはなんであんな妻を愛しているんだ?ギャーギャーうるさいし、旦那のピンチにも手助けしないし、クリスマスプレゼント勝手に開けてるし、そのうえ下着姿になったらお腹出てるし。もう一人の女性の方がずっとええがな。共感できんぞ。まったく。
御裁断は(最高☆5つ)
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