パラサイト
いつも思うけど、アメリカで高校生やるくらいなら、日本の会社にでも勤めたほうがましだねえ。
しかし、ちょうどあのくらいの年ごろってのは自我に目覚めてきて、そうするってえと自我の衝突が生れはじめて、「おや、なんとなくこれまでの能天気なハッピー生活と違うぞ」なんて思いはじめて、「ああ、まわりの人なんて、みんな理解不能な人たちだ。おいらは孤独だ、大人なんて嫌いだ」などと短絡するもんでございます。そういう映画でございました。ついでに脚本のケビンウィリアムソンはオタクなものだから、「女なんてこわーーーい!!」ってなテーマまで埋め込んじゃって。なんていっても、水恐怖症になりそうな映画だものな。
それにしても、人類の危機がボールペン三本で救われるんだから、お安いものです。どうせなら、最後にあんな怪物出さなきゃあいいのになあ。特撮使うが能じゃないっすよ。それまでのシーンで堪能してるからさ。裸の姉ちゃんが必死の形相で襲ってくれば、十分怖いのに。あれ?でも、それだとスピーシーズになっちゃうかなあ。
ジョンカーペンターが作れば、最後高校生の男女二人だけにして、エイリアンを倒したはいいが人類みんな既に寄生されちゃってて、残ったのはただ二人ってなラストにでもしたろうに。今日の落ちは能天気すぎていただけませんな。 とはいえ、よくできた侵略SFものでしたよ。ロバートロドリゲスも大人になって、まあ。特に最初の方なんてテンション高かったし。サルマハイエクもでてたし。ロバートパトリックまで出てたのには笑えた。あの手の役させたら右に出るものはいないねえ。
御裁断は(最高☆5つ)
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