25年目のキス
アメリカの高校生にだけはなりたくないものだと思いました。あんな生き馬の目を抜くような学園生活、お金積まれてもごめんです。あんな過酷な環境を勝ち抜いてきた人間が作る社会なのですから、私たちがまともにぶつかって勝てるはずはありませんよね。勝たなくってもいいや。まあ、それはともかくとして、あんな生活でも彼の地の高校生には青春なんでしょう。おろかな、しかし、いとおしい。そのことは、万国共通なテーマでしょう。甘い甘いテーマだとしても。
この映画のテーマはもう一つ、仮面をかぶるものは報いを受けるというようなものもあるようですね。シェークスピアも引用しつつ、やはり仮面は仮面でしかないという。これも、素朴といえば素朴すぎるテーマですね。
それにしても、ドリューバリモアもイモ姉ちゃんやらせれば世界一ですな。これが10代にしてハリウッドの悪徳をすべて舐め尽くした人なのですから、世の中は皮肉です。高校生時代のドリューは、確かにアメリカ人じゃなくてもブスだと言いたくなりますね。でも、ちゃんとその辺をえぐいくらいに描いているので、そこを克服する過程は単純に感動してしまいます。で、最後、潜入記者であることがばれてから、ああやってまとめてくるとは、またまた不覚にも感動してしまいました。うーむ、僕のツボなのだろうか?恋人とぜひ見なさい。
それにしても、描写はいまいち丁寧さを欠いていて、なぜドリューと先生が互いに恋心を抱くようになったのか、編集長は結局ドリューサイドなのか、あんなに簡単にこっちの側からあっちの側へ移れるのか、数学クラブとの友情などなど、もっと盛り上げられたように思いますね。まあ、いいんですけど。
僕は数学クラブの女の子が好きだな。
御裁断は(最高☆5つ)
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