七人の侍
もう、この古典中の古典を語る言葉は僕にはありません。おもしろいんだけど、なんでこんなに面白いのか分からない。分析不可能!
それにしても、昔の日本人たあ、凛々しい顔をしていますねえ。カッコイイったら。志村喬は言うまでもなく、農民に至るまで、なんという素晴らしい顔をしているのでしょうか。目が、目が、爛々としている。やっぱり、この国の滅びは近いのかもしれん。ひょっとしたら、この顔つきの違いが観客をして、目を引き付けられる原因なのかもしれませんね。
なんでもいいけど、野盗達って酒池肉林してたんだなあ。ああいう生活だから、毎日毎日毎日毎日あんなんなんだろうなあ。よく退屈しないもんだ。死線を生きるのも単調だなあ。
ちなみに、僕が一番好きなシーンは、落ち武者狩りの鎧兜が発見されて、武士達がいやな気持ちになるのを菊千代がどなり散らす長い独り芝居のシーンです。あそこは泣ける。
御裁断は(最高☆5つ)
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