ワイルドシングス
この手の映画だと,何を書いてもネタバレになるから困っちゃうんだけど,何か書かなきゃね。ええっと,どんでん返しの作り方だけど,ただ単に意表をつくストーリを展開するだけじゃ駄目なんだわさ。どんでん返しがくるって分かってたら,別に何が起ったって不思議じゃ無いから。だから,そういう映画を作るためには,「こいつだけは裏表の無いヤツだ」っていう登場人物を用意しておかなきゃいけない。で,実はその登場人物には裏表があるということがわかって,お客ははじめて驚くことができるんだなあ。「スティング」とか「追いつめられて」とかどんでん返し物の傑作はみんなそんな風になっている。そういう点で見ると,本作はストーリー展開の比較的早い時期に登場人物すべてが悪いヤツってわかってしまうから,話の展開をいくら二転三転させても効果は弱い。映画を見終わった後でゆっくり考えてみても,お話にはどこにも破綻が無いので,よくできた脚本なんでしょう。どちらかというと演出に問題があるのですね。
ところで,デニスリチャーズはでっかいなあ。ありゃあ,見せたくもなるわなあ。ネーブキャンベルなんて恥ずかしくって背中しか見せられなかったのになあ。ビルマーレーもおかしかったなあ。あの人、、っとっとっと。それから,ケビンベーコン。お前,見せたな。
御裁断は(最高☆5つ)
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